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フィリップ・フォレスト著『さりながら』のつづき

フィリップ・フォレスト著『さりながら』のつづき

芭蕉、蕪村、一茶と続くころは俳諧といわれ、伝統的

な短歌の上の句17文字の部分が発句と呼ばれるよ

うになり、俳諧には「喜劇的」「おもしろい」「滑稽」とい

ったニュアンスがある。著者の推測では、俳諧と発句

が縮まってできた俳句は何か「気ばらし的な詩句」と

いった意味を持つと。

芭蕉の同時代人である偉大な戯作者西鶴の物語は、

もっと知られてしかるべき・・・・20歳で何とも奔放な

詩風で余人を凌駕したこの天才詩人によって、俳諧

は頂点にもたらされると同時に限界を超えて、無とな

る。30歳の時に彼の才能は頂点に達した。・・・彼の

経歴は前代未聞の連続であった。句を矢継ぎ早に多

量に作る矢数俳諧で活躍した彼は、・・・・10日間を要

して百韻百巻を吟ずる万句興行を行い、・・・一日に

千六百句を詠み、一昼夜を徹して四千句を作り、二万

翁と称した。42歳のときには住吉神社で、1昼夜に二

万三千五百句を詠む多数吟の最高記録を打ち立てた。

・・・・この才気、力、奇想、規則や慣習への無頓着さな

ど、その野蛮さゆえに、オランダ西鶴と呼ばれた。それ

から西鶴は姿を隠した。妻が死に、一人娘も死んだ。

・・・・時が過ぎ文学の世界に帰ってきたとき、彼は当時

のもっとも偉大な散文作家となり、快楽と女性と放縦な

愛を題材とした作品を書いた。(つづく)

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