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6月26日の名作映画・無料鑑賞会は『武士の家計簿』

6月26日㊐午後1時30分~の

絵本交流館・ピョン太文庫

名作映画・無料鑑賞会は

森田芳光監督『武士の家計簿』

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原作は茨城大学準教授・磯田道史氏の

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加賀百万石の経理部の職員は下級武士だ

った。徳川末期になっても「武士は食わねど

高楊枝」の武家社会では、算盤を使うもの

は蔑まれ、毎日の生活は苦しく、親戚で融

通しあっても高利(年利12%)で借財は増え

るばかり。なかには飢饉のために備蓄して

おくお救い米を横流しして私腹を肥やさざる

を得ず、怒った百姓が一揆を起こすという悪

循環も。刀ではなく算盤と書で生きる家に生

まれた主人公(堺雅人)は、父(中村雅俊)の

代までに積もりに積もった借財の山を、贅沢

家財のことごとくを売り払って返済に充て、

それでも残った借財の半分を無利子で月払

いにしてもらう。そういった大胆さと計算の立

つ正義感をも備えた才能は、幕末の混乱期

に入ってきた時代の要請に、藩主の秘書室

長にまで抜擢される。

その長男は勤皇の志に京に赴き、大村益次

郎にその才を見出され維新政府・大蔵省の

役人にまでなる。維新後多くの武士が扶持

米代わりの一時金を使い果たした後に路頭

に迷ったが、維新政府の官僚は今の金額で

2-3千万の年収があったという。そういえ

ば、森雅之(俳優・京都帝大哲学科美術史専

攻・中退)の祖父、森の父・有島武郎や叔父・

里見弴の父・有島武も薩摩の郷士出身で維

新政府初期からの大蔵官僚であったので、

お互い見知っていたのではないだろうか。

里見弴の、父の思い出話の中(小谷野敦著

『里見弴伝―「馬鹿正直」の人生』)に、街中

を歩いていて不条理なことを目にすると黙っ

ていられずに、大声をだして正そうとしたら

しい。そうなるといっしょに歩いていた妻は

慣れたもので、素知らぬ顔で夫をおいてそ

そくさと先へ行ってしまったという。

生産手段をもたずに統治権力をふるった

「武士の矜持」、「武士の気慨」とい

言葉に通じるのだろうか…

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